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飼い犬から寄生虫感染、消化器障害に苦しむ女性

2025年02月20日(木)07時00分 公開
飼い犬から寄生虫感染、消化器障害に苦しむ女性

<写真:dantri.com.vn>

 

ペットの適切な衛生管理を怠った場合、寄生虫感染のリスクが大きく高まる。ベトナムではクアンニン省在住の女性(65)が飼い犬を介して寄生虫に感染し、消化器障害や全身のかゆみに悩まされた事例が報告された。

 

患者のN.Lさんは高血圧の持病がある。入院前から上腹部の痛みや頻繁な下痢に悩まされ、腹痛とかゆみが1カ月以上続いていた。一度は地元の病院で治療を受け、症状は一時的に改善したが再び悪化した。

 

N.Lさんの家では体重約25kgの大型犬を飼っており、過去にこの犬が条虫を吐いたことがあった。しかし、家族は特に気にせず、犬との直接的な接触を続けていた。

 

掃除の際にも手袋や履物を使用しなかったことが、寄生虫感染の要因とみられる。

 

N.Lさんは強い腹痛と頻繁な下痢を発症し、4時間の間に25~26回もトイレに行くほどの症状に苦しめられた。便は水様で粘り気があり、腸内感染の兆候がみられた。

 

地域の病院で治療を受けたが、同時に皮膚のかゆみを伴う発疹や、腕や胴体に円形の線状の皮膚病変が現れた。これらの症状は寄生虫が皮膚の下を移動している可能性を示唆していた。

 

その後、ベトナム中央熱帯病病院の総合内科に転院し、精密検査を受けた結果、肝吸虫(肝臓に寄生する吸虫)と犬・猫回虫への感染が確認された。

 

血液検査では寄生虫感染時に上昇するIgE抗体値が1652IU/mLと、正常値である100IU/mL未満の16倍以上に達していた。さらに、寄生虫感染の指標となる好酸球の割合も12.7%(通常は2~8%)と異常に高かった。

 

皮膚のかゆみや血液検査の結果から、寄生虫が体内に広範囲に存在していることが示唆された。N.Lさんは1週間の治療を受けた後、症状が安定し、今後は外来での経過観察を続ける予定である。

 

また、6カ月間で最低3回の再検査が必要とされ、治療効果と再感染の有無を慎重に確認することになった。

 

中央熱帯病病院のチャン・ティ・ハイ・ニン内科部長は、犬や猫を飼う際には適切な衛生管理が不可欠であると強調し、以下の感染予防策を推奨している。

 

  • 定期的な駆虫:犬や猫には、最低でも半年に1回、寄生虫駆除を行う。
     
  • 生活環境の清掃:糞便を適切に処理し、飼育環境を清潔に保つ。
     
  • 直接接触時の注意:ペットの世話や掃除をする際は、手袋や履物を着用し、作業後は手や衣類を念入りに洗う。
     
  • 家庭内の衛生管理:床の定期的な消毒や手洗いを徹底する。

 

ニン医師は「人とペットが健康に共存するためには、飼育環境の管理と衛生対策を徹底することが重要である」と警鐘を鳴らしている。

 

 

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※ポステオリジナルニュースは各ニュースソースを参考に編集・制作しています。


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