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ベトナムの配車アプリ、釣り銭不足での不当請求に注意
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<写真:vovgiaothong.vn>
ベトナムで配車アプリの運転手が乗客に対して「釣り銭がない」「お年玉が欲しい」として、余分な支払いを求める事例が発生している。
特に外国人旅行者や在住者が標的となることが多く、利用者の間では対応に苦慮する声が上がっているという。
配車アプリ各社もこのような行為を規約違反とし、対応を強化する方針を示している。
ある外国人利用者は旧正月(テト)期間中に配車アプリを利用した際、運転手からメッセージアプリのZaloで連絡があり、「テトのお年玉をもらえないか」と依頼されたという。
利用者は「新年の習慣として理解はできるが、一度応じると他の運転手にも伝わり、同様の要求が続くのではないかと懸念した」と語った。
また、別の女性利用者は配車アプリで乗車し、料金が10万ドン(約595円)未満であったが、20万ドン(約1190円)紙幣を渡すと「釣り銭がない」と言われ、そのまま差額を受け取ろうとする運転手に遭遇した。
しかし、車内に細かい紙幣があることを確認したため、断固として応じなかったという。
さらに、一部の運転手はアプリ上の通話機能を使わず、直接乗客の電話番号に発信するケースも見られる。
これについては、アプリ提供会社のコスト削減の一環である可能性が指摘されているが、利用者にとっては不必要な連絡や迷惑行為につながる恐れがある。
配車サービス大手のGrabは「運転手はアプリに表示された最終料金のみを請求する義務があり、追加の支払い要求や乗客の個人情報の不適切な使用は行動規範違反にあたる」との見解を示している。
違反が確認された場合、アプリの一時停止や再教育、場合によっては契約解除といった措置を講じる方針である。
ベトナムの配車サービスであるBeGroupも、運転手による乗客への不要な連絡やアプリ上の料金以外の追加請求を禁止している。
同社は利用者からの苦情をコールセンターやメールで受け付け、内容を確認した上で適切な処分を行うとしている。
ベトナムの配車アプリ市場は拡大を続けており、利便性が向上する一方で、このようなトラブルも多い。
利用者は現金支払いを避けキャッシュレス決済を活用する、アプリの評価機能を積極的に利用する、不審な連絡には応じないといった対策を講じることで、トラブルを未然に防ぐことが可能である。
配車アプリ各社もサービス品質の向上と利用者の安心確保に向けた取り組みを一層強化する必要がある。
※ポステオリジナルニュースは各ニュースソースを参考に編集・制作しています。