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ハノイで麻疹患者が急増、ワクチン接種遅れが一因

<写真:lifestyle.znews.vn>
ハノイ市疾病管理センター(CDC)は、直近1週間で212件の麻疹症例を確認し、2025年初頭からの累計患者数が1600人を超えたことを発表した。
前年同期における麻疹の報告はゼロであり、この急増は顕著である。
感染者はハノイ市内の全30区・郡・市町に広がっており、大多数が麻疹ワクチンを接種していないか、接種が不完全な者であった。
年齢別では6カ月未満が12%、6〜8カ月が15%、9〜11カ月が10%、1〜5歳が22%、6〜10歳が14%、最も多いのは10歳以上で27%を占めている。
これまでに4歳の女児と成人男性の2人が麻疹による合併症で死亡しており、いずれも基礎疾患を抱えていた。
CDCは現時点で感染拡大の勢いは衰えておらず、今後は特に6歳以上の年齢層で患者数の増加が見込まれると警告している。
保健省の報告によれば、全国では年初から推定5万4000件以上の麻疹疑い例が確認されており、麻疹の5年周期の流行に加えて、ワクチン接種の遅れが感染拡大の一因とされている。
これを受けて保健省は全国54省市において、通常の接種対象年齢よりも早い生後6〜9カ月の乳児にも麻疹ワクチンの接種を開始した。
ハノイ市でもワクチン接種キャンペーンを展開し、生後6〜9カ月および1〜10歳で2回接種が完了していない子どもへの接種を強化している。
さらに、保健省予防局は13日、成人でも麻疹による重症化や死亡例が報告されていることを受け、リスクの高い成人に対してもワクチン接種を推奨した。
特に慢性呼吸器疾患、糖尿病、高血圧などの基礎疾患を持つ者や、50歳以上で接種歴や感染歴が不明な者に対して注意を呼びかけている。
保健省予防局は麻疹が極めて感染力の強いウイルス性疾患であり、肺炎、脳炎、中耳炎、角膜潰瘍、下痢といった重篤な合併症を引き起こし、死に至る危険もあると警告している。
感染予防には麻疹患者との接触を避けること、やむを得ず接触する場合にはマスクの着用や手指の消毒を徹底すること、さらに日常的な体調管理や衛生習慣の見直しが重要であるとされる。
※ポステオリジナルニュースは各ニュースソースを参考に編集・制作しています。