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フーコック島の観光、人気再燃と今後の課題

<写真:thuonggiaonline.vn>
ベトナム最大の島であるフーコックは、かつての観光不振を乗り越え、国内外の観光客を再び惹きつける「人気再燃」の地として注目を集めている。
キエンザン省観光局の発表によれば、2025年第一四半期において同省全体で310万人以上の観光客を受け入れ、そのうちフーコックには200万人を超える観光客が訪れた。
このうち国際観光客は約50万人に達し、前年同期比で65%の増加を記録している。
観光復活の背景には、フーコック当局による迅速かつ的確な対策がある。
かつては過剰投資による「バブル的成長」が高価格帯の宿泊施設やサービスの質の不均衡を招き、観光客離れを引き起こしていた。
これに対して当局はリゾート価格の見直し、新興市場への販路拡大、サービス改善といった施策を講じたことで、観光客の信頼を回復し、リピーターの増加にもつながった。
特にモンゴルやポーランドなど新たな訪問国からの観光客誘致に注力しており、高い消費力と長期滞在傾向を持つ層の取り込みを図っている。
これに加え、韓国、中国、ロシア、インドといった主要国からの直行便の増加も、訪問者数拡大に大きく寄与している。
一方で、観光体験の質に関する課題も依然として存在する。
現地の専門家らは「島に来ても海が見えない」といった観光体験の限定性や、宿泊施設の価格帯が高く、特に国内観光客にとっては経済的負担が大きい点を問題視している。
今後は中低価格帯の宿泊施設の整備や、公共ビーチへのアクセス改善など、より幅広い層に対応するインフラ整備が求められる。
フーコックは地理的な優位性、年間を通じて温暖な気候、そして国家的な観光投資の対象としてのポテンシャルを備えており、今後さらに国際的な高級リゾート地としての地位を確立する可能性が高い。
その一方で、観光産業の持続的な発展には、価格とサービス品質のバランスを保ちつつ、多様なニーズに応える柔軟な対応が不可欠であるとの認識が広がっている。
※ポステオリジナルニュースは各ニュースソースを参考に編集・制作しています。