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27年にバイク排ガス基準、ハノイとホーチミンで先行導入

<写真:baomoi.com>
ベトナム政府はハノイ市およびホーチミン市において、2027年からバイクの排ガス基準を導入する方針を示した。
本措置は環境保護および大気汚染の抑制を目的とするものであり、他の直轄市であるハイフォン市、ダナン市、カントー市、フエ市では2028年から、さらにその他の地域では2030年から順次導入される予定である。
農業・環境省が現在策定中の国家排ガス技術基準の草案によれば、バイクの製造年に応じて異なる排ガス規制レベルが適用される。
2008年以前に製造された車両には最も緩やかな「レベル1」、2008年から2016年製には「レベル2」、2017年から2026年6月までの製造車には「レベル3」、2026年7月以降に製造されたものには最も厳しい「レベル4」が適用される。
また、スクーター型の原動機付自転車についても同様の基準が導入される見通しである。
ハノイ市においては、排出量が多い地域へのバイクの進入を制限する措置や、排ガス基準の遵守義務が導入される見込みであり、これらは首都法および市議会の決議に基づき制定される。
さらに、2032年以降、ハノイ市およびホーチミン市内を走行するすべてのバイクは、最低でも「レベル2」の排ガス基準を満たすことが求められる。
検査および認証業務については建設省が主導し、農業・環境省および公安省と連携して排ガス検査の実施と監督を行う体制が整備される。
加えて、科学技術省は燃料規格の見直しを担当することになっている。
公安省には、排ガスに違反した車両に対する検問および処罰のためのガイドライン策定が求められており、検査項目としては一酸化炭素(CO)および炭化水素(HC)の2項目が対象とされ、いずれも4段階に分類される。
2023年12月時点で、ベトナム国内に登録されたバイクの台数は7430万台を超えており、近年は年間10〜15%の増加率で推移している。
2022年には新たに350万台が登録され、2024年前半だけでも140万台が新規登録された。
これまでベトナムでは自動車のみに排ガス基準と検査制度が適用されていたが、バイクに対しては今回が初の本格的な取り組みとなる。
※ポステオリジナルニュースは各ニュースソースを参考に編集・制作しています。