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相棒は一羽のガチョウ、ベトナム縦断を歩む旅人の物語

2025年07月07日(本日)07時00分 公開
相棒は一羽のガチョウ、ベトナム縦断を歩む旅人の物語

<写真:thanhnien.vn>

 

ベトナム全土で静かな感動を呼ぶ一組の旅人がいる。

 

ドンナイ省出身のグエン・ベト・ヴィン氏(通称ティー、41歳)と、その相棒・ガチョウの「ドナ」である。

 

彼らは壊れた電動バイクを押しながら、徒歩で南端カマウ省からダナン市を目指す旅を続けており、その道のりはすでに1年を超えた。

 

ティー氏とドナの旅の様子はSNSなどを通じて広まり、多くの市民から「不思議だが心温まる友情」と称賛されている。

 

旅の中で、ドナは靴を履き、車を避け、川を泳ぎ、さらには自ら入浴までこなす。

 

ティー氏は「最初は食用卵として温めていたが、孵化した際に弱っていたドナを育てた。今では家族のような存在だ」と語り、2人の間にある深い絆を明かしている。

 

旅の出発地はカマウ省最南端のダットムイ村である。彼らは国道1号線を北上し、森林地帯を越えてきた。

 

かつては1日40kmを歩く日もあったが、現在はドナの体力を考慮し、移動距離を20~25kmに抑えている。

 

ティー氏は「ドナの足を守るために、柔らかい布で手作りの靴を作った」と語る。

 

道中、ドナを買い取りたいという申し出が幾度もあったが、ティー氏は「一緒に旅をする友だから、売ることはできない」とすべてを断ってきた。

 

多くの市民やネットユーザーからは、ドナに新しい靴を贈る支援や、移動用の電動車を提供したいとの声が寄せられている。

 

ティー氏の質素な暮らしと、ドナとの唯一無二の関係は、現代社会において「本当の幸せとは何か」を静かに問いかけている。

 

SNSでは「2人の旅が無事でありますように」との応援コメントが絶えず寄せられており、その旅路は今も人々の心を温め続けている。

 

 

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※ポステオリジナルニュースは各ニュースソースを参考に編集・制作しています。


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