ベトナムの交通事故事情 | 交通事故対策や事故にあった時の対処法を紹介

ベトナムの交通事故事情 | 交通事故対策や事故にあった時の対処法を紹介
ベトナムでの生活で気をつけなければならないのが交通事故。ベトナムの交通事情は日本と180度異なるため、注意が必要です。しかし、どれだけ注意していても、交通事故にあってしまうことがあるかもしれません。

 

今回は、ベトナムの交通事故の現状や、万が一交通事故に遭ってしまった場合の対応など、ベトナムに行く際に知っておくべき情報をハノイの日系クリニック「さくらクリニック」の監修のもと紹介します。

 

なお、本稿は以下を参照して執筆しています。

 

参照:ベトナム在留のための「安全の手引き」(在ベトナム日本国大使館

 

 

ベトナムの交通事故発生状況

 

ベトナムでの交通事故発生状況はどのようなものなのでしょうか?
ここでは事故発生件数、事故被害件数、交通事故死者数、交通事故被害額に分けて説明します。

 

事故発生件数

2万2827件(2015年)

 

事故被害件数

2万9796件(死者数+負傷者数)(2015年)

 

交通事故死者数

2万1069人(2015年)

 

交通事故被害額

国家交通安全委員会の情報では、ベトナム国内の交通事故被害額は年間50兆VND(約2500億円)に上ると言われています。この被害額はベトナムの教育予算の3割にあたります。

 

 

交通事故の原因

 

ベトナムで発生する交通事故は何が原因となっているのでしょうか?
ここではベトナムで発生する事故の原因について紹介します。

 

スピード違反

ベトナムではスピード違反による交通事故が多く発生しています。特に郊外では交通量が少なくスピードが出せるため、事故の被害が大きくなることがあります。都市部でも夜間は警察の取り締まりが緩くなり、交通量も少ないため、危険な運転をする人を見受けることもあります。

 

飲酒運転

飲酒運転による交通事故も多発しています。特に夜間は警察の取り締まりも緩くなり、アルコールを摂取した状態でバイクに乗ることが常態化しています。ベトナムでは日本とは異なり、飲酒運転に対し厳しく取り締まりを行なっていないため、ドライバーの飲酒運転に対する危険意識が発達していません。

 

ヘルメット無着用運転

ベトナムではヘルメット着用が義務付けられており、無着用だと罰金の対象となります。しかし、ヘルメット着用の取り締まりを厳しく行なっておらず、着用義務が浸透していないこともあり、無着用で運転し、事故に遭うケースがあります。

 

 

交通事故の対策

 

ベトナムの交通事情は日本とは大きく異なります。日本と同じような感覚で運転を行なったり、道を歩いたりすると事故に遭う危険があります。特にバイクの交通量が多く、道路を横断する際は非常に危険です。移動の際は公共交通機関やタクシー、運転手付きの自動車を利用することをお勧めします。ここでは交通事故の被害に遭わないために事前にできる対策について紹介します。

 

交通における法律の遵守

ベトナムでは自動車やバイクを運転する場合、日本の免許証や国際免許証は有効ではなく、ベトナムで運転免許証を取得する必要があります。
また、飲酒運転や無免許運転、スピード違反、ヘルメット無着用は法律で認められていません。交通ルールの取り締まりが緩いからといって、決して交通ルールを破るようなことはやめましょう。日本と同様、危険な運転は避け、必ず交通ルールを遵守するようにしましょう。

 

保険への加入

ベトナムには強制加入保険があります。しかし、強制加入保険は補償額が少額で万が一事故が発生した際には不十分である場合があります。強制加入保険への加入はもちろんですが、万が一に備えて自身でその他の保険への加入をお勧めします。

 

 

交通事故後の対処法

 

ベトナムで万が一交通事故に遭ってしまった場合、どのような対処を行えば良いのでしょうか?
ここでは事故発生後に行う対処法について紹介します。

 

事故の当事者間での話し合い

交通事故が犯罪に該当するものでない場合、事故の解決は当事者間での話し合いになることがあります。しかし、話し合いが口論になり大きな騒動となることもありえるので、事故後に被害を大きくしないためにもすぐに警察を呼んだり、車にドライブレコーダーを設置したりするのがいいでしょう。

 

人身事故・物損事故の場合は警察への届出

交通事故が発生した際、人身事故である場合と一定の損害が生じた物損事故の場合は警察に届け出る必要があります。しかし、バイクとの接触事故や転倒などの場合は警察に届け出ない場合もあります。被害の大きさをみて臨機応変に対応する必要があります。

 

交通警察との話し合い

事故が発生し、警察を呼んでもベトナム語しか通じない場合がほとんどです。事故後の処理を行う場合は職場のベトナム人の同僚や通訳などを手配し、交通警察と円滑に話し合いを進め事態を納める必要があります。

 

 

まとめ

 

ベトナムでは日本ほど法律や制度が整っておらず、交通事故が発生しても話し合いなどで曖昧に処理されることがほとんどです。海外保険に事前に加入しておくことや自分で自動車やバイクを極力運転しないようにするなど、万が一に備えて事前の対策を行うようにしましょう。

 

※この記事に記載されている情報は2019年3月のものです。本記事に記載されている情報は予告なしに変更される場合がございますが、ご了承ください。

 

 

情報提供:さくらクリニック

 

ハノイ日系クリニック「さくらクリニック」

 

さくらクリニックは2014年に開業したハノイ初の日系クリニックです。タイ湖に面した閑静な住宅街にあり、ハノイの駐在員や家族、旅行中の日本人の方向けに日本水準の最先端医療サービスを提供しています。予約から支払いまで全て日本語対応が可能なほか、キャッシュレスでの受診も可能です。

 

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診察科   

一般内科、小児科、歯科、循環器科、消化器科、

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診療時間

月〜金 9:00〜13:00、14:00〜18:00

土 9:00〜13:00

電話番号

内科:024-3718-1000、歯科:024-3718-2000

住所

65 Trinh Cong Son Nhat Tan, Tay Ho, Hanoi

休診日

日曜日、ベトナムの祝日

対応クレジットカード

VISA、MASTERなど

対応保険

損保ジャパン日本興亜、東京海上日動、三井住友海上保険など

詳細ページ

https://poste-vn.com/sakura-clinic.html

 

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