暑い日は日本脳炎に注意|症状や対策、「日本」とついた由来など解説

暑い日は日本脳炎に注意|症状や対策、「日本」とついた由来など解説

 ハノイは涼しくなってきたと思えば、まだ残暑が厳しかったり…まだまだ暑い日はありそうです。

ホーチミンは常夏で1年中通して暑い日も多いですよね。

今回は暑い日にこそ、気を付けなければならない日本脳炎についてお話しします。

暑い日は日本脳炎に注意!

なぜ日本脳炎が暑い日に気を付けなければならないかというと、日本脳炎は蚊を媒介して感染する病気だからです。

感染しても症状が出ないことが殆どですが、発症する場合には1〜2週間の潜伏期間を経て突然高熱が出ます。

頭痛、おう吐、おう気などに続き、意識障害や精神症状といった脳炎症状が見みられることもあります。

 

高熱をきたした方や高齢者および幼小児の感染例では重篤化しやすく、回復後にも後遺症を伴うこともあります。

発症してしまった場合の死亡率は20%程であり、恐ろしい病気です。

ワクチン接種について

全世界で年間数万人規模の感染者が出て、過去には日本国内でも毎年1000人ほど患者がいた日本脳炎ですが、今ではワクチン接種の効果で日本国内の患者は10人程度になっています。

 

現在の日本では大体3歳頃から日本脳炎ワクチンを4回にわたって接種しますが、東南アジアなど蚊が多い国ではもっと小さい時にワクチン接種を始めます。

また、成人した方でも北海道出身の方は定期接種を受けていなかったり、効果が切れている場合があるので大人になってからのワクチン接種もお勧めします。

日本脳炎の予防策は?

蚊が媒介する病気は日本脳炎の他にもマラリアやジカ熱、デング熱など色々あります。

日本脳炎の1番の予防は蚊に刺されないことです。

蚊が多いところには行かない、虫よけスプレーを使用するといった対策を取りましょう。

 

また、身の回りでも水が溜まっているとボウフラが湧きますので、水回りを綺麗にして水漏れなどは直しておきましょう。

雑草なども蚊の隠れ場所になるため、処理をしておくと蚊がいなくなりやすいです。

服装も皮膚を出さない方が蚊に刺されにくいので、野外などの蚊が多い場所に出る際は、長袖長ズボンなどを着用して皮膚の露出を避けましょう。

まとめ

最近の日本国内では殆ど見ることが無くなった日本脳炎ですが、ワクチン接種や公衆衛生の向上、病気の知識があるからこそ罹患率が低下しています。

しかし、現代でも地球上では数万人の患者がいて約20%の人が亡くなってしまう恐ろしい病気ということを覚えておいて下さい。

余談ですが、日本脳炎は日本で病原ウィルスが見つかったことが名前の由来となっています。

情報提供:さくらクリニック

さくらクリニックは2014年に開業したハノイ初の日系クリニックです。タイ湖に面した閑静な住宅街にあり、ハノイの駐在員や家族、旅行中の日本人の方向けに日本水準の最先端医療サービスを提供しています。予約から支払いまで全て日本語対応が可能なほか、キャッシュレスでの受診も可能です。

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