統一会堂はホーチミンのホワイトハウス!? 歴史や入場料など詳しく解説
統一会堂1階
統一会堂内には約100以上の部屋数があり、部屋1つ1つは細部まで丁寧に作られています。統一会堂1階では内閣会議室があり、室内には30個以上の椅子があります。当時、これだけの大人数で会議を行っていたことが想像できます。
内閣会議室の隣には宴会場があります。500人ほどの大人数で立食パーティーが開催されたことがあるようです。部屋の絨毯は鮮やかな赤色ベースに金色の刺繍がされており、ベトナムの国旗を連想させるような色合いです。
統一会堂2階
統一会堂2階には国家機密会議室があります。ここで大統領と議員が話し合いを行い、南ベトナム政府軍の戦術やどんな武器を使用するのかなどの作戦が練られていたそうです。
2階には大統領部屋があります。部屋に置かれてある絨毯や椅子などから当時の大統領の生活がうかがえます。大統領の席の右側にある扉は緊急脱出用の扉で地下につながっており、統一会堂から空港まで行くことができたと言われています。
大統領室の隣には応接室があります。1つ1つの椅子の作りが繊細に作られており、高級感が漂っています。2階の部屋から外の様子を見ることができます。正面の門から戦車が侵入したと考えると歴史のワンシーンが想像できます。
統一会堂は官邸の役割もあるので建物内には大統領の寝室があります。家具や寝具一つ一つが綺麗な状態で残っています。ここでフランス知事や議員が生活していたようです。
統一会堂3階
統一会堂3階には屋上部分があり、統一会堂全体を見渡すことができます。屋上部分にはヘリポートがあり、ヘリコプターが展示されています。ベランダからしか見れないためヘリコプターに近づくことはできません。ベトナム戦争終結時に最後の米軍がヘリで撤退していきました。
会議室や寝室だけでなく統一会堂には映画室やビリヤード台、ピアノも置かれています。ベトナム戦争中でしたが、ここでは社交的な場として様々な催しが行われていたようです。
ファースト・レディ宴会場という部屋もあります。花の形をしたシャンデリアが飾られています。ここでは大統領の奥様が友達を呼んで食事や会話を楽しんでいました。
大統領や議員が使用する図書室もあります。図書室というほど蔵書はありませんが、ここで書籍を読み戦争の作戦を練っていたのではないでしょうか。