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ベトナム人の即席麺消費量、毎日1100トン以上も減少傾向か
<写真:VnExpress>
英国の市場調査会社ユーロモニター社によると、2021年にベトナムでは1日あたり1127トン以上の即席麺が消費されており、過去5年で20%以上の急増となった。
ベトナム国内の即席麺消費量は2021年に2020年比9%増の約41万1500トンとなり、総売上高は2020年比で11%以上増の3兆8000億ドン(約209億6458万円)を突破し、2016年比では18%近く増加している。
世界即席麺協会(WINA)のデータでも、ベトナムが韓国を抜いて世界で最も1人当たりの即席麺の消費量が多く、ベトナム人1人当たり平均で年間87食を消費していることが明らかになった。
ユーロモニター社によると、同国の即席麺市場では日本のエースコック社とベトナムのマサン社が2大企業として市場シェアの33%を占めている。エースコック社の市場シェアは2017年の約24%から2021年には19%超に減少し、マサン社のシェアは約12%から約14%に上昇した。
各麺製品ブランドではエースコック社の「ハオハオ」が長年にわたって最も高い人気を維持しているが、市場シェアは縮小を続けており、2021年には約7.7%となっている。
エースコック社はベトナムの即席麺市場でトップの収益を上げており、2019年に10兆ドン(約551億6994万円)を達成し、その2021年には12兆2000億ドン(約673億733万円)を突破した。
しかし、マサン社やベトナム企業のアジアフーズ社、その他の即席麺メーカーとの競争が激化し、2017年から2019年にかけての20%という成長率に比べると伸びが鈍化傾向にある。
マサン社の2021年の年次報告書によると、同社で売上高2兆ドン(約110億3399万円)を超える5ブランドのうち2つが即席麺である。
アジアフーズ社は2017年から2021年の間に年間5兆ドン(約275億8497万円)の総収入を上げた。また同じく国内企業のユニベン社は2021年に3兆4000億ドン(約187億5778万円)以上の収益を獲得し、2020年に対して12%以上増加している。
ユーロモニター社のレポートによると、即席麺の総生産量は毎年増加し続けているが、米や生麺、春雨といった他の食品と比較して即席麺が消費される割合は減少しており、以前は全体の3分の1以上を占めていた消費量は2021年に約26%まで減少した。
一方でベトナム人の米食が増加傾向にあり、以前は全体の約3分の2であったが、2021年には72%にまで急増している。
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