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生活必需品の価格が急騰、家計への圧迫強まる

2025年04月24日(本日)07時00分 公開
生活必需品の価格が急騰、家計への圧迫強まる

<写真:dantri.com.vn>

 

ホーチミン市では粉ミルクや食品、農産物といった生活必需品の価格が前年比で20〜40%上昇しており、都市部に暮らす家庭に大きな経済的負担を与えている。

 

ある市民は豚肉価格上昇の影響を受け、鶏肉や豆腐など比較的安価な食材に切り替えることで家計のやりくりをしているという。

 

2024年に豚のスペアリブは1kgあたり13万5000〜14万ドン(約742〜770円)であったが、2025年は20万〜21万ドン(約1100〜1155円)にまで上昇している。

 

伝統的な市場でも豚肉は種類によって30〜40%値上がりしており、牛肉や魚介類についても10〜20%の価格上昇が確認された。

 

具体的には、カツオやスズキが1kgあたり35万ドン(約1924円)、イカは28万〜35万ドン(約1539〜1924円)に達している。

 

食品以外でも値上がりの傾向は顕著であり、粉ミルクやガス、インスタント食品の価格も上昇している。

 

輸入粉ミルクは1箱あたり72万ドン(約3959円)から78万ドン(約4288円)へと約8%の値上げとなった。

 

さらに、カカオ、コショウ、コーヒーといった農産品も軒並み価格が倍増し、特にローストコーヒーは最大で35%の値上げが確認されている。

 

この物価高騰は企業活動にも影響を及ぼしており、大手食品メーカーのヴィサン(Vissan)は2025年初頭からすでに2度の値上げを余儀なくされている。

 

原材料費の高騰が続いており、販売価格の引き下げは困難な状況である。

 

消費者の購買意欲は明らかに低下しており、小売店や飲食店も相次いで値上げに踏み切っている。

 

例えば、フォーの1杯あたりの価格は5000ドン(約27円)上昇し、バインミーの価格も1万5000ドン(約82円)から最大2万2000ドン(約121円)へと引き上げられている。

 

ドンナイ畜産協会によれば、豚肉価格の上昇は、家畜の疫病による供給減少と種豚価格の高騰が要因である。

 

こうした状況下で、消費者の間では先行きに対する不安が広がっており、支出を抑制する動きが顕著となっている。

 

調査会社カンター・ワールドパネルによれば、消費者は「明日の変化が読めない」として、節約志向を強めているという。

 

統計局の発表によると、2025年第1四半期の小売および消費サービスの売上高は前年比で9.9%増加したが、物価要因を除いた実質の伸び率は7.5%にとどまっている。

 

また、消費財分野の成長率はわずか4.3%にとどまり、価格上昇が消費量の停滞につながっていることが明らかとなっている。

 

物価上昇は国際的な商業環境の不安定さも一因とされており、ドナルド・トランプ米大統領による保護主義的な通商政策が再び実施されれば、輸出入コストの上昇を通じてベトナム国内市場にも大きな影響が及ぶ可能性がある。

 

 

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※ポステオリジナルニュースは各ニュースソースを参考に編集・制作しています。


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