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25年ミシュランからの除外店、店主らに広がる驚きと落胆

<写真:chaohanoi.com>
フランス発のグルメガイド「ミシュランガイド」は5日、コストパフォーマンスに優れた飲食店リストである2025年版のビブグルマンを発表し、前年に掲載されていたハノイ市およびホーチミン市の5店舗を選外とした。
対象店舗の一部では驚きや落胆の声が広がっている。
ハノイ旧市街で人気を集める「Don Duck Old Quarter」の店主ドー・ヴァン・キエム氏は、式典の招待状が届かなかったにもかかわらず、自店が引き続き選出されるとの期待を抱き、開催地であるダナン市を訪れたという。
キエム氏は「品質は常に向上させてきた」と語り、食材管理、調理工程の厳格な管理、スタッフ教育、顧客満足度の向上など、店の姿勢に自信を示していた。
掲載後の1年間で売上は約3割増加しており、現在も外国人観光客を中心に行列が続いている。
2025年のリストから除外されたことを受け、キエム氏は大きく落胆を見せるとともに、2026年はリストに復帰できるように尽力すると意気込みを語った。
一方、ホーチミン市の人気店「Xôi Bát」も除外されたが、同店は2024年末から一時閉鎖していたとされ、ミシュランガイド側からは新住所の確認が求められていたという。
閉鎖の影響が選外理由とみられる。
今回の除外に関し、ミシュランガイド側からの公式な説明は現時点でないが、かつてミシュラン星付きレストランで料理長を務めたニック・ヴァンダービーケン氏は「味の低下、料理長の交代、営業継続性の欠如、衛生面の問題などが要因となりうる」との見解を示している。
評価体制の透明性や一貫性についても、懸念の声が根強い。
元ミシュラン調査員のパスカル・レミ氏は、限られた調査員数で多数の店舗を評価している現状では、十分な再訪問がなされない可能性があると指摘する。
今回の見直しでは、ビブグルマンに加え、「ミシュランセレクテッド(選定店)」カテゴリーからも数店舗が外された。
関係者によれば、これらの店舗はいずれも運営方針の変更があったとされ、再選出を目指しているという。
※ポステオリジナルニュースは各ニュースソースを参考に編集・制作しています。