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ベトナム人の平均身長、過去50年で大幅に伸長

2025年08月27日(本日)07時00分 公開
ベトナム人の平均身長、過去50年で大幅に伸長

<写真:lifestyle.znews.vn>

 

過去50年余りにわたり、ベトナム人の平均身長は顕著な伸びを示しており、男性で約10cm、女性で約6cmの増加が確認されている。

 

特に2010年代に入ってからは、過去10年間と比較してほぼ2倍の成長速度を記録しており、加速度的な向上が見られる。

 

2020年時点におけるベトナム人の平均身長は、男性が164.4cm、女性が153.4cmとなり、1985年に全国栄養調査が開始されて以来の最高水準に達した。

 

この要因としては、栄養状態の改善、医療体制の整備、そして生活環境の向上が挙げられる。

 

研究者らはこの成長過程を「キャッチアップ期」として位置づけており、日本が経験した1960〜1980年代の傾向と類似すると評価している。

 

長らく続いた戦争と経済的困難により、1875年から1975年の間、ベトナム人の身体的成長はほぼ停滞していた。

 

しかし、1998年から実施された子ども向けの栄養改善政策や、2016年に施行された栄養強化食品に関する法制度などが効果を発揮し、急速な成長が現実のものとなった。

 

現在、ベトナムの平均身長は東南アジア諸国の中で4番目に高く、シンガポール、マレーシア、タイに次ぐ位置にある。

 

国際的な順位においても、2017年の181位から現在は153位に上昇しており、世界的にも向上が認められている。

 

政府は2030年までに、18歳時点での平均身長を男性で168.5cm、女性で157.5cmとする目標を掲げており、国民の体格向上を国家戦略として推進している。

 

とりわけ妊娠期から乳幼児期にかけての「ゴールデン1000日間」における栄養介入が、成長の鍵を握る重要な施策とされている。

 

専門家は身体的成長は遺伝要因だけではなく、社会全体の意識、教育水準、生活環境、医療制度、そして食生活といった多面的な要素に影響されると指摘する。

 

今後も持続的な栄養支援と教育政策を通じて、ベトナムはアジアの先進国と肩を並べる体格水準の実現を目指している。

 

 

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※ポステオリジナルニュースは各ニュースソースを参考に編集・制作しています。


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