ベトナム伝統の楽器って何がある?? トロンやダンバウなど代表的な楽器や楽器店を紹介

ベトナム伝統の楽器って何がある?? トロンやダンバウなど代表的な楽器や楽器店を紹介

チョン(Trong)

 

「チョン(Trong)」とは、ベトナムの太鼓の総称です。一言でチョンといっても、少数民族が使う「ヌルアストゥアグ(Nruas Tuag)」というチョン、調律する際にお米を使うユニークなチョンコム(Trong Com)」というチョンなど、種類はかなり豊富にあります。

 

ヌルアストゥアグ(Nruas Tuag)

「ヌルアストゥアグ(Nruas Tuag)」はベトナムの少数民族であるモン族が葬式の際に用いる太鼓です。モン族とはベトナムの山岳地帯に住む民族集団であり、シャーマニズム信仰や一夫多妻制など独特な文化を持っています。ヌルアストゥアグの構造は日本の太鼓とあまり変わらずいたってシンプルな太鼓です。ヌルアストゥアグに布をかぶせ、木の棒で叩いて演奏します。

 

ヌルアストゥアグ(Nruas tuag)の音色

 

バリヌン(Bari Nung)

バリヌンの片面はバチで叩く用に硬く、もう片面は手で叩く用に薄い膜で作られています。1つの楽器で2つの音色を楽しむことができるのは、バリヌンならではといえます。

 

バリヌン(Bari Nung)の音色

 

チョンチャウ(Trong chau)

「チョンチャウ(Trong chau)」とはチョンの中でも最も大型の太鼓として知られています。大きな太鼓のため、台の上にチョンチャウを横にして置き、演奏者は立った状態でバチで叩いて演奏します。大型の太鼓というだけあり重厚感のある音なのが特徴です。

 

チョンチャウ(Trong chau)の音色

 

チョンコム(Trong Com)

「チョンコム(Trong Com)は細長く、円筒状の形をした太鼓です。チョンコムは重さが軽いので、紐を付けて首から下げながら太鼓の面をバチや手で叩いて演奏します。チョンコムをチューニングする際にお米を太鼓の面に塗ることから、ベトナム語で「米」という意味の「コム(Com)」が楽器の名前にも使われています。

 

チョンコム(Trong Com)の音色

 

 

ベトナムの楽器が購入可能なおすすめ楽器店

 

ベトナムの楽器に興味が湧き、購入したいという方もいるのではないでしょうか? そこでホーチミンとハノイで民族楽器が買えるおすすめの店舗を紹介します!

 

ニャッククートラントゥン(Nhac cu TRAN TRUNG)

「ニャッククートラントゥン(Nhac cu TRAN TRUNG)」はホーチミンにあり、ベトナムの民族楽器を扱っているお店です。店頭の看板上部にはベトナムの民族楽器がショーウィンドウに入って展示されています。店内に入るとトルンやサオなどの民族楽器がところ狭しと並べられています。また、店内には石琴や木の実のような形をしたウッドブロックなど珍しい楽器も数多く取り揃えられています。持ち運びにも便利な小さな楽器も販売しているため、お土産として購入するのもおすすめです。

 

ニャッククートラントゥン(Nhac cu TRAN TRUNG)詳細情報

 

タタム(Ta Tham)

ハノイにある「タタム(Ta Tham)」は1957年創業の老舗民族楽器店です。トルンやサオなど有名な民族楽器のほか、日本原産の讃岐岩(さぬきがん)を使用した石琴など、さまざまな民族楽器が取り扱われています。

 

タタム(Ta Tham)詳細情報

 

 

まとめ

 

ベトナムには弦が1本だけの弦楽器や少数民族が儀式に用いる楽器など日本では知られていない珍しい楽器が数多くあります。ベトナムの民族楽器を体験してみるとベトナム文化への理解が深められること間違いなしです。是非一度体験してみてはいかがですか?

 

この記事に記載されている情報は2018年8月のものです。本記事に記載されている情報は予告なしに変更される場合がございますが、ご了承ください。

 

関連記事

 


行きたいお店を見つける
Loading...
Loading...
Loading...

ホーム ニュース 生活情報 お店探し 掲示板