ベトナムでコレラに感染するリスクに要注意|予防法や感染した場合の対処を医師が解説
コレラの予防対策
コレラの感染を予防するためには予防接種や現地での飲食物や行動に十分注意する必要があります。万が一に備えてここでは感染予防対策を紹介します。
予防接種
2017年現在、WHOの審査に合格した経口ワクチンが存在しており、コレラ感染患者が発生している地域でコレラの流行を防止するために使用されています。日本でも接種することができ、コレラ感染の可能性がある地域へ渡航される方に対しては接種が推奨されています。
現地での飲食物に注意する
コレラの主な感染経路はコレラ菌に汚染された飲食物を口にすることです。飲み物の場合、生水に注意が必要です。水道の衛生環境が整備されていない場所だと、生水が汚染されている可能性があります。また、生水を凍らせた氷にも同様に注意が必要です。水を飲む際は未開封のミネラルウォーターを飲むようにしましょう。
水だけでなく魚や牡蠣などの海産物や野菜や穀物などの農産物にも感染の危険性があります。加熱処理が十分に行われていれば殺菌されますが、路上の飲食店などでは処理が不十分な場所もあります。食事をする際は衛生管理が十分にされているレストランに行くようにしましょう。
手洗いを欠かせない
食事をする際に手洗いを欠かさないことも予防策の1つです。感染の原因となるコレラ菌が手についた状態で飲食を行うと感染につながる危険があります。手洗いをする際は石鹸と水を使用してこまめに手洗いを行いましょう。
コレラ感染した場合の対処法
コレラに感染した場合、重症になり死に至ることもあります。しかしほとんどの場合、適切な対処を行うことで、短期間で容易に回復することができます。ここではベトナムでコレラに感染した場合の必要な対処方法について紹介します。
コレラの治療法
コレラの主な治療法は経口補水液や点滴による治療です。感染してからできるだけ早く経口補水液を摂取することでコレラの症状である水様性の下痢によって失われた水分と塩分を補い順調に回復に向かいます。
激しい脱水症状を伴う重症患者の場合は経口補水液の接種だけでなく点滴による輸液や抗生物質が投薬される場合があります。これらの治療を行うことで疾患期間が短くなります。
コレラに感染したか疑わしい場合
コレラに感染した場合、数時間から5日以内に症状が発症します。水様性の下痢が出始めた時はすぐに病院へ行き診察を行う必要があります。ベトナム国内には日系の病院があるので我慢せずすぐに受診しましょう。
まとめ
ベトナムではこれまでにもコレラの感染被害が発生しており、渡航中には注意が必要です。また症状が発症してからできるだけ迅速な対応を行うことで順調に回復に向かいます。ベトナムでの旅行中や滞在中に感染しないためにも予防を行い、安全で快適な時間を過ごしましょう。
※この記事に記載されている情報は2018年10月のものです。本記事に記載されている情報は予告なしに変更される場合がございますが、ご了承ください。
情報提供元:さくらクリニック
さくらクリニックは2014年に開業したハノイ初の日系クリニックです。タイ湖に面した閑静な住宅街にあり、ハノイの駐在員や家族、旅行中の日本人の方向けに日本水準の最先端医療サービスを提供しています。予約から支払いまで全て日本語対応が可能なほか、キャッシュレスでの受診も可能です。
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