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ベトナムの地震リスク、断層と地震の可能性

2025年04月01日(火)18時45分 公開
ベトナムの地震リスク、断層と地震の可能性

<写真:baomoi.com>

 

ベトナムは環太平洋火山帯に属していないため、2004年のスマトラ島沖地震(M9.3)や、2025年のミャンマー地震(M7.7)のような破壊的な大地震が発生する可能性は低いとされる。

 

しかし、ベトナム国内には複数の活断層が存在しており、特に北西部地域ではM6〜7規模の地震が発生する可能性があると指摘されている。

 

地球物理学研究所のグエン・ホン・フオン准教授によれば、国内で最大の震源域は北部山岳地帯に位置し、ここではソンダー断層、ソンホン断層、ソンチャイ断層といった深い断層に沿って地震が発生している。

 

事実、1983年と1985年には、ディエンビエン省のトゥアンザオおよびディエンビエンにおいて、それぞれM6.8および6.7の地震が観測されている。

 

これらの地震は、地震動の強さを示すMSK-64スケールにおいて震央付近でレベル8〜9に達しており、このレベルでは建築物の損壊や最大で10cmの地面の亀裂を引き起こす恐れがある。

 

専門家は、仮に同規模の地震が都市部で発生した場合、被害が甚大になる可能性があると警鐘を鳴らしている。

 

また、中部高原のコンツム省コンプロンにおいては、2024年にM5.0の地震が発生している。

 

この規模の地震は、原子爆弾1発に相当するエネルギーを放出するとされており、仮にM6.8の地震が起これば、そのエネルギーは最大で原爆37発分に匹敵するという。

 

このような背景を踏まえると、今後も北西部を中心にM6〜7の地震が発生する可能性を完全には否定できない。

 

したがって、ベトナムでは建築物の耐震設計の徹底と防災意識のさらなる向上が喫緊の課題であるといえる。

 

 

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※ポステオリジナルニュースは各ニュースソースを参考に編集・制作しています。


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